シナモンやジンジャーを思わせるスパイス感。アニスを連想させるハーバル感にシトリックでほのかにみたらしのような甘じょっぱさも

エチオピア西部ジンマエリアからニュークロップが届きました。同エリアのゲラ村にあるコーヒー農園からのクロップです。エチオピアのブランド産地といえばイルガチェフェ、グジが有名ですが、ここジンマもエチオピアの隠れた名産地として当店でもたびたび扱ってきました。ここゲラ村は、標高が2000ｍを超える高地で、その多くは森林に覆われています。コーヒーが深い森の木陰の中でゆっくりと育ちチェリーに糖分を蓄えていきます。その為、甘く、果実感が際立ち、ボディ感のある力強い味わいのコーヒーが生まれるのです。さくらんぼを思わせるやさしい甘みとエチオピアのコーヒーでありながらほのかなショコラ感も感じます。シトリックでアニスを連想させる複雑なハーバル感、みたらしのような甘じょっぱい味わいも。何より特筆すべきは、そのスパイス感。シナモン、カルダモン、ジンジャーなどの複雑なスパイスフレーバーは、イルガチェフェやグジなど南部産のコーヒーではなかなか出会えない味わいです。ぜひお試しください。

この農園を運営しているのは、エチオピア国内で第２位の規模を誇るトラコン社。40年以上の歴史をもつ老舗のコーヒー輸出企業ですが、スペシャルティコーヒーの世界で年々変わるトレンドを的確にとらえ、その品質の高さから世界中のバイヤーから注目されています。無農薬栽培など環境や生態系の影響を考えた農法、また従業員の生活および労働環境改善を目指したサステナビリティに基づいた経営を行っています。