タンジェリンを思わせるエキゾチックなノート、ブラウンシュガーのような甘みと深み、ほのかに感じるボタニカルなニュアンス
 
中米ホンジュラス オコテペケエリアからナチュラルプロセスのコーヒーをリリースいたします。このエリアは、グアテマラとエルサルバドル国境付近に位置し、火山性の肥沃な土壌とエリア独特の微気候（マイクロクライメント）によって質の高いチェリーが育まれます。品種はホンジュラス固有種であるパライネマ種。ビジャサルチとティーモール種のハイブリッドで、さび病等の病害虫に強く、ホンジュラスのコーヒーを安定した品質に導いた立役者でもあります。国内外での評価も高く、COEで1位を獲得したことも。味わいは、タンジェンリンを彷彿とさせるエキゾチックなノートにブラウンシュガーを思わせる甘み、ほのかなグラス感がボタニカルなニュアンスも感じさせます。複雑な味わいながらベースはクリーン。おすすめです。

このコーヒーを届けてくれたのは、ヒダルド・へルナンデス氏が率いるCAFESMO（カフェスモ）という団体。ホンジュラスの約280組のコーヒー生産者が加入しており、きちんとオーガナイズされ、小規模生産者にとって世界への窓口になっている他、ホンジュラスのコーヒーの品質とサステナビリティを高めるために様々な活動を行っています。例えば、栽培技術から農園の管理方法、農薬の扱い方、栄養学まで実践的に学べるフィールドワークを提供したり、バリスタやカッピングの講習会を行うなど、コーヒーを全方位から教育する機関としても機能しています。コーヒーの品質を高めてくれるだけでなく、このような取り組みは、ホンジュラスのコーヒー産業にもたらすインパクトはかなり大きいと言えます。今後も目を離せない素晴らしいコーヒーアソシエーションです。

 ※ホンジュラスは、熱帯雨林の中で栄えた古代マヤ文明、謎の王朝コパンなど、神秘的な歴史を持ちつつ、現在は、中南米最貧国の1つに数えられています。しかも人口1人当たりの殺人件数も世界一と治安の悪い国として不名誉な称号も。ですが、ことコーヒーに関しては、大きな生産量を誇っている国でもあります。日本での知名度はまだまだ低いですが、生産量は世界第6位。品質についても以前は低品質で安いというイメージでしたが、国がコーヒー生産にかなりの力を入れており、トップクラスの品質として最近メキメキと頭角を現しています。