フローラルなアロマとグレープジュースのようなジューシーな味わい。繊細ながらも力強い果実フレーバー

ゲイシャ種を世界に広げた中米の小国パナマからナチュラルプロセスのゲイシャ種をリリースします。今回は、パナマのブランド産地、チリキ-ボケテエリアのオルケタ農園から。このエリアは、バル火山の麓に位置し、16世紀に噴火した際に降り注いだ火山灰によって栄養分が豊富な肥沃な土壌に恵まれています。また、非常に細長いパナマ特有の地形により、カリブ海と太平洋の影響を受け、独特な気候がコーヒーの栽培に良い影響を与えています。最近は様々な国でゲイシャ種が栽培されていますが、適した気候や栽培技術が伴わない為、品質に疑問を感じるコーヒーが出回っているのも事実です。今回ご紹介するオルケタ農園のゲイシャ種は、さすがパナマのそれと納得できるクオリティです。ゲイシャ特有のジャスミンのようなフローラルなアロマから始まり、飲み始めはスッとのどを通るような繊細でクリーンな味わいを。また冷めてくるとグレープジュースやオレンジを思わせる力強い果実感を感じます。全体的にはミディアム程度の飲みやすいボディでありながら、しっかりとしたフレーバーとどこまでも続く心地よい余韻を楽しむことができます。

今回このコーヒーをプロデュースしたのは、ボケテエリアのコーヒー生産者を支援する団体“クアトロカミノス社”サスティナビリティという観点で、コーヒー栽培に恵まれている環境にありながら資金や設備の不足によって農園の運営がうまくいかない生産者たちをリハビリする組織です。栽培環境のポテンシャルが高いパナマのコーヒーのクオリティをさらに上げてくれることが期待されます。楽しみです。