カモミールを思わせるアロマと黒ぶどう、ブルーベリーのような果実感。エチオピア ナチュラル本来の味わいをしっかり感じさせるアナエロビック
2020年エチオピアのCOE(Cup of Excellence)で21位に入賞した豆のニュークロップです。イルガチェフェ ハロベリティはゲデブ地区に隣接した村落。標高2200〜2300mに位置し、昼夜の寒暖差が大きく、また赤褐色で水はけのよい肥沃な粘土質の土壌といったコーヒーの栽培にベストな環境で栽培されています。このコーヒーを届けてくれたのはエチオピアのコーヒー業界で長い間経験を積んだメブラトゥ アイナレム氏とアビヨット アゲゼ氏。ウォッシングステーションの運営、オーガニック認証、サプライチェーンのトレサビリティ維持など、最高の品質を確保する為、努力をし続ける素晴らしい生産者です。
今回ご紹介するコーヒーは、アナエロビック(嫌気性発酵)のナチュラル。このクロップのすごいところは、アナエロにありがちな産地テロワールを消してしまうようなインパクト重視の味わいではなく、非常にクリーンでエチオピア ナチュラル本来のフレーバーをしっかりと感じさせてくれるところ。繊細さの中にアナエロ特有のトロピカルなフレーバーが重なり、素晴らしいバランスのコーヒーに仕上がっています。カモミールを思わせるアロマとブルーベリーや黒ぶどうのような果実感。スムースでクリーミーなマウスフィール。スッと消えていくアフターテイストもGoodです。飲み疲れてしまうアナエロコーヒーではなく、何度でも飲みたくなるコーヒー。少量の入荷ですので、ぜひこの機会に。おすすめです。
※アナエロビック(嫌気性発酵)
元々ワインの発酵でよく知られる手法。通常は酸素に触れることで発酵が進みますが、発酵酵母の中には、酸素を嫌う微生物も存在します。それらで発酵させることで通常とは異なる味わいやフレーバーが生まれます。酸素を嫌う微生物の活動を活発にさせる為、空気を抜いて、酸素がない状態で発酵させるプロセスをアナエロビック ファーメンテーション(嫌気性発酵)と呼びます。通常の発酵プロセスのコーヒーとは異なるフレーバー、例えば、トロピカルフルーツ、シナモン、モルトなどの独特の味わいが生まれ、コーヒーの味わいに新たなる可能性を生み出しています。
【Roast Level】
ハイロースト
浅い ★★★★★★★ 深い
【Flavor】
コク ★★★★★
甘み ★★★★★
酸味 ★★★★★
苦味 ★
香り ★★★★★
【Cupping Comment】
黒ぶどう 、ブルーベリー、カシス、カモミール、ブランデー、プラム、スムース&クリーミー
【Beans Data】
生産者:ハロベリティ周辺の小農家
地 域:南部諸民族州ゲデオゾーン ゲデブウォレダ ハロベリティ
品 種:デガ
精 製:アナエロビック ナチュラル