純度の高いカカオを思わせるビター感の中にオレジピールのような凝縮された苦みと甘み

コスタリカから新しい豆のご紹介です。今回は、コスタリカ中西部に位置する優良産地タラスエリアから、ウマ―ニャ3兄弟が生産したコーヒーです。彼らは代々引き継いだ農地に新しい土地を取得、生産量を増やすと同時に、自ら2014年にマイクロミルを立上げました。更により良いコーヒーを目指す為、苦労を惜しまず、クオリティを高めるその意識は、コーヒーの品質にも如実に表れています。今回のエルアルト農地のロットは、とにかくクリーン。透明感と言ってもよい澄んだ味わいは一切の雑味がありません。純度が高いカカオを思わせる引き締まったビター感と飲みすすめるとほのかに感じるギュッと凝縮されたオレンジピールのような苦くそして甘い味わい。とかく最近は、果実味に過剰にフォーカスしたコーヒーがもてはやされていますが、このようなクリーンなコーヒーを深めに焙煎して味わうと、深煎りのビターなコーヒーも本当に良いな〜としみじみ思ってしまいます。本当にコーヒーって様々な顔がありますね。ビターなコーヒーがお好きな方にぜひ。

 
※スペイン語で「豊かな海岸」を意味するコスタリカ。地球上すべての生物種のうち5%が生息すると言われ、「環境保護先進国」として名高い国です。コスタリカはコーヒー農家の90％が小規模農家ですが、国を挙げてコーヒーの品質を上げる為の取組みを行っており、コーヒー豆を栽培するのに最適な環境と、それを国でサポートするという両輪でコスタリカのコーヒー豆は栽培されています。また、近年「マイクロミル革命」と呼ばれる 自ら小さいミルを設立、水洗処理まで自分たちで行うことで、品質向上と適正な利益を得るという動きにより格段にクオリティが向上しました。